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急騰する世界の3Dプリンター市場、5年で162億ドルに拡大

大型3Dプリンター
大型3Dプリンター

 

 

調査会社のCanalys社によると、世界の3Dプリンターの市場規模(プリンター、プリンター用素材のフィラメント、関連サービスを含む)は2018年には162億ドルに達するそうだ。

 

 

 

2013年が25億ドルで、2014年には対前年比35%増の38億ドルに達する見込みだ。さらに市場は次の5年間にわたり、年率45.7%とという急成長が続くと見られている。

 

3Dプリンティングは3Dデータをもとに立体物を作成し、建築分野、医療分野や教育分野等様々な領域で使用されている。

 

3Dプリンタは1980年代中ごろからプロトタイプが出てきた。当初は価格が高く、ビジネスでの実用性が低いと思われていた。そのため3Dプリンターは主にノベルティー商品を作ったり、ちょっとしたアクセサリーやオモチャ等をつくるものでしかなかった。

 

ところが今はバイオインクという人間の細胞を使って、4-6時間で人の耳や鼻を作ることができるようになり、いずれは腎臓などの臓器も3Dプリンターで作ることも夢物語ではない。

 

銃の製造も簡単にでき、実弾も発射できる。米国でも3Dプリンターによる銃製造は法律で禁止されているが、銃の部品は製造可能(法律のグレーゾーン)であり、米国社会でも問題になっている。

 

また価格も手ごろになってきた。3Dプリンターはかって1台30,000ドルもしたが、今では1,000ドル以下で購入でできる商品が販売されるなど低価格化が進んだ。

 

ニューヨークでは3Dプリンティングの専門店があり、3Dデータを持参すれば、iPhoneケースやドールハウス用の家具でも自動車部品でもその場でなんでも作ってくれる。また店には3,000アイテムのデータがあり、ダウンロード可能だ。

 

いずれ、プリンターは伝統的な製造方法を追い抜き、パソコンや電動ノコギリなどと同じようにどこにでもある身近な道具になるだろう。

 

米国の3Dプリンター市場は、2013年が7億1,100万ドルで2014年には対前年比79%増の13億ドルになる。米国市場は2018年までに54億ドル市場になると予想されている。

 

しかし、専門家によると、この市場はやっと初期段階から抜け出し、転換点に差し掛かったところであり、今後、新たな使用方法や、有力な企業がでてくるだろう。

 

ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央