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南アフリカのEコマースは家具販売から発展

世界的なオンラインショッピングの隆盛は南アフリカの家具販売小売業者を刺激し、いままでになかった新しい成長機会をこの国の家具販売会社にもたらした。

 

世界最大のオンライン小売販売業者であるアマゾンは、当初、書籍販売で成功したが、今やその取扱商品は本だけに留まらず、自動車部品、服装品、家電、家具などにも手を広げている。

 

アマゾン、アリババ、イーベイなどが欧州におけるEコマースの先駆者になった一方で、家具業界では多くのスタートアップ企業がベッドやマットレスをオンラインで販売し、急激に成長している。

 

スウェーデンの家具販売会社、イケア(IKEA)は欧州のみならず米国やアジア太平洋諸国でも成功し、2013年度には279億ユーロの売上を計上した。

 

南アフリカの新興企業であろネバダ・ファーニチャー(Nevada Furniture)は、そのIKEAの家具を海外から直輸入して、WEB経由で販売しているオンラインストアーだ。

 

南アフリカの家具市場はより高級な家具を購入する志向が高まっており、最近、Eコマースサイトを立ち上げたウェザリーズ社(Wetherlys)が人気を集めている。

ウェザリーズ社のマーケティング担当役員、Karen Ingram氏によると、南アフリカのオンライン販売の普及度は、オンラインで家具をかうべきかどうかというような初期段階をすぎて、当たり前のものになっているそうだ。

 

ウェザリーズ社のオンライン販売サイトを構築した、レアルムデジタル社(Realmdigital)のCEO、Wesley Lynch氏はEコマースが南アフリカの家具販売会社を後押しすることで、新しいビジネスチャンスがもたらされる。また今後は、SNSのピンタレスト(Pinterest)を利用した販売方法がとり入れられるだろうと指摘している。

 

ピンタレストの最大の特徴はイメージの共有なので、家具、洋服、靴、化粧品などデザイン性の高い商品の販売には相性が良い。そのため、南アフリカでも、今後は消費者とのインタラクションを利用したマーケティングキャンペーンが展開されるだろう。

 

記事執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央