EBay Inc.(以下イーベイ)がインドの大手オンライン販売会社、Snapdeal.com(スナップディール)に1億3,380万ドルを出資する。またイーベイは昨年3月に買収した米国GSI Commerceの電子商取引技術やサービスもスナップディールに提供する。
イーベイは2013年にもスナップディール5,000万ドルを投資しており、イーベイはスナップディールのビジネスモデルがイーベイのビジネスモデルを補完するものであり、同社の海外における事業展開を加速するものと考えている。
2013年度における、イーベイのEコマース販売高の約40%は米国以外の国々から計上されている。イーベイは今回の投資が、スナップディールのビジネス強化につながったとしても、イーベイのインドサイトをスナップディールと統合せず、いままでどおり、別に運営していくと述べている。
インドのスナップディールは2012年2月に(米)ペンシルバニア大学ワートンスクール(経営大学院の別称)の卒業生である、Kunal Bahlとインド工科大学デリー校出身のRohit Bansalによって設立された、従業員2,000人のEコマース企業で、ブランド数で6,000、商品数で400万アイテムを取り扱っている。
インドのEコマース市場は2013年に対前年比31.5%も伸びており、中国(63.8%)、インドネシア(45.1%)に次ぐ世界屈指の急成長市場である。
オンライン市場を専門とする調査会社、Forrester Research(フォレスターリサーチ)によると、インドのオンライン小売市場は2013年の20億ドルから2018年には8倍の160億ドルになると予想されている。
またインドではイーベイのライバルである、Amazon.com(アマゾン)も2012年2月にJungle.comを立ち上げ、本、DVD、携帯、カメラ、玩具、衣料品等25カテゴリーで1,200万商品を販売しており、オンライン通販はインド企業及び外国資本企業の合従連衡等、厳しい競争が続くと思われる。
ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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