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GE、3Dプリンターでジェットエンジン部品を大量生産

GEアビエーション(以下GE)は3Dプリンターでジェットエンジンの燃料噴霧ノズルを大量生産すると、ファンボロー国際航空ショー(Farnborough Air Show)で発表した。

 

この燃料ノズルはGEアビエーションがフランスのスネクマ社(Snecma)との合弁事業で開発している新型ジェットエンジンLEAP-Xに使用されるもので、GEのアラバマ工場に設置される。

 

3Dプリンターで製造される燃料ノズルは従来の工法で作られる製品よりも燃料コストと二酸化炭素排出量を15%削減できると推計されている。

 

GEは30万スクウェア・フィート(約27,900㎡)の工場に5,000万ドルを投資して、年末までに最新の3Dプリンターを10台設置し、2015年の初頭から生産を開始する。GEはすでに6,000個のLEAP-X用ノズルを受注しており、2015年末までにはプリンターを50台にまで増設する。

 

一つのジェットエンジンにつき20の燃料噴霧ノズルが必要で、GEは今後の航空機市場の需要増を見込み、5年以内に年産40,000個のノズルを生産できるようにする計画だ。また従業員も現在の70人体制から10年後には300人体制になると見込んでいる。

 

GEは事業拡大にあわせ、地元の大学やコミュニティカレッジとパートナーシップを組み、トレーニングプログラムの開発やインターシップの導入など、3Dプリンター事業に必要な人材育成をはかる。

 

LEAP-Xジェットエンジンは2016年から、エアバスA320neo、ボーイング737 MAXや、中国の航空機であるCOMAC C919*に搭載される。

 

注:COMAC C919とは、中華人民共和国の中国商用飛機有限責任公司(Comac)で開発中の168-190席のナローボディ機である。 中国はC919を自国の最重要産業の一つと位置付けており、将来的にはエアバスとボーイングによって支配されている航空機市をつき崩し、エアバスA320シリーズとボーイング737ネクストジェネレーションの対抗商品に育て上げる計画だ。

 

ブログ執筆:株式会社ユーディーアール 小椋貴央