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ラテンアメリカの大型インフラプロジェクト(上位10案件)

安倍首相は25日にメキシコ、トリニダード・トバゴ、コロンビア、チリ、ブラジルの5カ国への外遊に向けて出発した。中南米訪問の目的は経済政策を中心に中南米諸国との関係強化で、今回の外遊には経団連会長や企業、研究機関の幹部らが同行し、投資や資源開発の促進を目指しているそうだ。

 

時間は2週間ほど遡るが、コロンビアの港町、カルタヘナ市では、7月10日-7月12日にわたって第12回インフラストラクチャー・リーダーシップ・フォーラムがというラテンアメリカにおけるインフラ投資プロジェクトの会合が開催されていた。

 

このイベントはインフラ開発関連のコンサルティング会社のCG/LA Infrastructure Inc.が主催者となり、2020年までにラテンアメリカのインフラ投資を2倍にすることを目標とするStrategic Top 100 CG/LAが発表された。

 

公開内容には、中南米の経済を発展させる、中長期的に重要となるインフラプロジェクトが掲載されている。

 

ロンドン大学スクール・オブ・エコノミーの研究によると、もしラテンアメリカ諸国がインフラ投資水準を現在の倍にできたら、GDPは現在より3%上昇し、アジアの成長率に追いつくという。

 

CG/LA Infrastructure Inc.が公表したデータによると、ラテンアメリカ諸国の多くは5年以内に、現在の250%増のインフラ投資を必要としている。アルゼンチンなどはインフラプロジェクトに350%必要としている。これら必要とされるプロジェクトの主たるものは、地下鉄、港湾、空港などの交通網と風力発電やパイプライン等のエネルギーインフラだ。

 

以下は今後開発される大規模インフラ投資で、経済発展のために重要度が高いと評価された上位10件(投資金額の規模ではない)だ:

 

(1) Bogota Metro(ボゴタの地下鉄)

国名:コロンビア

投資額:36億ドル

投資主体:IDU(ボゴタ投資開発機構)

 

(2) Metro de Quito(キトの地下鉄)

国名:エクアドル

投資額:15億ドル

投資主体:キト首都政府

 

(3) 50MW Molino de Rosas(50メガワットの風力発電)

国名:ウルグアイ

投資額:2億4,000万ドル

投資主体:phコンサルティンググループ

 

(4)Cartagena Port Expansion  カルタヘナ港湾拡張

国名:コロンビア

投資額:5億ドル

投資主体:Socieda Portuaria Regional de Cartagena

 

(5) Deep water port on Rocha Coast(ロチャ海岸の大型船接岸可能港)

国名:ウルグアイ

投資額:5億ドル

投資主体:Ministry of Transport & Public Works

 

(6)Southern Peruvian Pipeline(天然ガスパイプライン開発事業)

国名:ペルー

投資額:28億ドル

投資主体:Prolnversion

 

(7)New Airport for Mexico(メキシコ市新空港)

国名:メキシコ

投資額:40億ドル

投資主体:Aeropurtos y Servicios Auxiliares

 

(8)Puerto de Gran Escala(港湾開発事業)

国名:チリ

投資額110億ドル

投資主体:PNDP(国家港湾開発計画)

 

(9) Porto Sul Bahia(ポルトスール港開発)

国名:ブラジル

投資額:15億ドル

投資主体:バイーア州

 

(10)El Tablon, Los Llanitos y Jicatuyo(水力発電所)

国名:ホンジュラス

投資額:3億3,000万ドル

投資主体:経済開発省

 

上記のような大規模で、経済発展の効果が高く、相手国の必要度が高いプロジェクに日本企業が食い込むことが出来れば、アベノミクスによる外貨獲得だけでなく、世界のなかでの日本の政治的発言権の確保にも貢献度大といえる。

 

ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央