楽天が消費者のオンラインショッピング履歴を追跡し、一覧表示できるショッピングアプリケーションメーカーのSlice Technologies Inc.(以下スライス)を8月8日に買収した。 近年、楽天は世界中のEコマース関連企業に投資しており、スライスに対しては昨年度にも2,300万ドル投資している。
スライスのショッピングアプリは2011年に立ち上げられたもので、アマゾンやイーベイなどで購入した購買履歴を追跡し、ECサイトから届く注文確定メールや発送通知メールを集約して一覧表示できる。
これにより消費者は、購入商品ごとに購買先サイトやメールにアクセスして履歴等をチェックする必要がなくなる。どこからか購入しようが、自分の注文した商品を一覧でチェックし、何がいつ入荷するかどうかWEB、iPad及び携帯で確認できる。
今回の買収に当たり、スライスの創設者でCEOのScott Brady氏は、楽天グループの傘下に入ることで、自社の技術や商品開発力を強化できると述べている。一方、楽天は今回のM&Aに関して、いまのところ何のコメントも出していないし、買収金額や条件に関しても非公開だ。
楽天の2013年度の売上は180億ドルに達ており、営業利益が対前年比29.5%増の49億ドル、純利益は対前年比2倍の4億1,260万ドルだった。同社は今年の6月に、今後はイスラエル、アジア・太平洋、米国の技術系スタート・アップ企業に対し、1億ドルの投資計画を行うことを公表している。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール
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