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サウジアラビアの国営企業、海水淡水化装置に800億ドルを投資

 

サウジアラビアの国営企業、Saudi Saline Water Conversion Corp(以下SWCC)の発表によると、同社は日量850万立方メートルの淡水を製造するために3,000億サウジリアル(800億ドル)を2025年までに投資する。

 

 

SWCCはサウジアラビアで2番目に大きな淡水製造企業で、現在でも日量360万立法メートルの淡水を生産している。

 

近年、サウジアラビアにおける電力と水の需要は急増しており、同国の豊かなで快適なライフスタイルを支え、灼熱のサマーシーズンを乗り切るためには、新たな淡水製造装置の建設は不可欠のものとなっている。

 

2年以内に、淡水の生産量を日量360万立方メートルから520万立方メートルに引き上げ、2015年-2025年の間に日量850万立方メートルを達成する必要がある。

 

総額800億ドルの投資は次の10年の水需要を見込んで計画されたものだが、SWCCは同時に淡水製造装置のエネルギー効率も大幅に改善する(現在のエネルギー消費量から54-55%位減らす)ことを計画している。

 

SWCCは淡水化装置を稼働させるのに石油換算で日量30万バレルのエネルギーを使用しており、内48-49%を天然ガスで賄い、残りを重油を使って運営している。

 

直近ではKhafjiのパイロットプラントがまもなく稼働し、日量3万立方メートルの淡水が太陽光発電を利用して生産される。

 

また年末までにはRas AI Khair造水付発電プラントが完成し、日量24万立方メートルの淡水が新たに生産される。同施設は2,400MWの発電量があり、Maaden(サウジの鉱山会社)が1,350MWの所有権を持ち、残りの1,050MWはSaudi Electricity Co.(サウジ電力)に割り当てている。また同施設は将来的には日量100万立方メートルの淡水を生産できるとうにする計画だ。

 

情報源:Arabian Business.com (9/17)

 

ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央