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空飛ぶ自動車、エアロモービル3.0が実用化に前進

 

スロバキアのベンチャー企業AeroMobile(以下エアロモービル社)が、空飛ぶ自動車の試作機AeroMobile3.0をオーストリアのウィーンで開催された最先端技術展示会のthe Pioneer Festival 2014で披露した。

 

エアロモービル社は昨年、プロトタイプのAeroMobile2.5を公表したが、実験飛行では安定性にかけ、想定していた十分な高度に達することもできなかった。

 

改良された試作機3.0モデルでは、全長6mの翼を開閉することができ、自動車として走るときには車幅2.2m(飛行時の車幅8.3m)になり、駐車場に止めることも可能だ。

 

座席は2人乗りで、車体は鋼鉄のフレームにカーボンを覆うことで、車体重量は450kgに軽量化されている。飛行時の最高速度は時速200km、航続距離は700kmになる。エンジンはオーストリアのエンジンメーカーであるBRPロータックス(BRP-Rotax GmbH & Co. KG )の航空機用エンジンRotax912を搭載しており、燃費は飛行時で15 I/h、自動車としての走行時で8 I/100kmだ。

 

空飛ぶ自動車の開発者はエアロモービル社の共同創設者でチーフデザイナーのMr. Štefan Klein (ステファン・クライン氏)で、同氏はアウディ、フォルクスワーゲン、BMWで自動車開発に携わるかたわら約20年にわたって空飛ぶ自動車の研究を続けてきた。

 

AeroMobile3.0の実験走行は10月から始めているが、市販されるまでにはまだ多くの課題が残っており、早くてもあと2-3年(2016-2017年)はかかる見込みだ。また、離陸するためには200mの滑走路が必要であり、現状では公道から飛び立つことはできず、空港を利用することになりそうだ。

 

ブログ投稿:株式会社ユーディアール小椋貴央