イベロアメリカ機構(OEI)が1ヶ国当たり1,200人にアンケートして、南米16ヶ国の消費者がどのようにメディア(テレビ、ラジオ、新聞、インターネット)を使用しているのか調査した:
テレビ
- ラテンアメリカの人々は平均で、平日3.5時間、週末3.7時間テレビを視聴する。
- 中米では平日で1日平均3.9時間テレビを視聴し、南米では3.4時間視聴する。
- テレビを平日の1日当たり、最も視聴する国々はホンジュラス(4.5時間)、コスタリカ(4.3時間)、ベネズエラ(4時間)だった。
- テレビ視聴時間において男女間での大きな差はほとんどなかった。また社会経済階級別でも大きな差異はなかった。
- ラテンアメリカで最もテレビを見ている年齢層は16-30才。
ラジオ
- ラテンアメリカの人々は平日で3.9時間、週末で3.8時間ラジオを聴取する。
- ラテンアメリカの国々で、1日当たりのラジオ聴取率が最も高いのはウルグアイ(4.7時間)、パラグアイ(4.7時間)、ガテマラ(4.5時間)。
- ラテンアメリカ諸国では男女間及び社会階層間におけるラジオ聴取率の差はない。
- 最もラジオを長時間聴取するのは16-30才の層で、平均1日3.9時間であったが、他の年齢層でもほぼ同じような聴取率で、31-50才で3.9時間、51歳以上で3.7時間だった。
新聞
OEIの調査では、ラテンアメリカの新聞についての消費時間動向を分析していないので他のデータから以下のような結果が導き出した:
- ラテンアメリカの人々は1週間のうち、3.7日新聞を読む。
- ブラジル人はラテンアメリカで最もよく新聞を読んでおり、1週間に4.2日新聞を読む。
- ベネズエラとコスタリカの人々は週に4.2日新聞を読む一方で、パラグアイが週に2.7日、ボリビアが週に2.5日しか新聞を読まず、ラテンアメリカの中でも最も新聞を読まない国民となっている。
- 男女別では、ラテンアメリカの男性は週に3.8日、女性は週に3.5日新聞を読む。
- 年齢別では51才以上の層が週に4日新聞を読むのに対し、16-30才の層では週に3.5日、新聞を読む。
- ラテンアメリカの高所得者層は週に3.9日新聞を読み、中間所得層は週に3.5日、低所得者層は週に3.2日新聞を読む。
インターネット
- ラテンアメリカの人々の39%は時々又は毎インターネットを使用する。
- ラテンアメリカ諸国の中で、1日の使用頻度が最も高いのはアルゼンチン(39%)で、チリ(34%)、ウルグアイ(30%)、ブラジル(29%)、コロンビア(27%)の順になっている。
- ラテンアメリカの男性と女性を比較すると男性のネット使用頻度のほうが女性より高く、毎日使用する人が男性21% VS 女性20%、時々使用する人が男性19% VS 女性17%になっている。
- 年齢層別では、毎日インターネットを使用するには16-30才の層で33%。31-50才で20%、51歳以上で8%.
- 一般的に、ラテンアメリカ諸国の人々はインターネットを自宅で使う人が30%、職場が10%、ネットカフェ10%、Wifiを利用する人が4%。
- 社会階層別では、インターネットを使う頻度が高いのは高所得者層の34%で、低所得者層では5%だった。時々インターネット時々使用する場合でもほぼ同じような使用頻度。
- インターネットを全く使用しないのは低所得者層で8%、中間層で6%、高所得者層で38%。
- OEIの調査結果によると、ラテンアメリカのインターネット・ユーザーにおいて、最も使われているSNSは第一がFacebook(全体の38%)、第2位がYouTube(21%)、第4位がTwitter(11%)の順になっている。
ブログ投稿:株式会社ユーディーアール 小椋貴央
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